Advocacy
社会資本マネジメントにおけるNPOと行政のパートナーシップに関する提言
4.NPOによる社会資本マネジメントの可能性
 道路や河川などの社会資本マネジメントにおいて、具体的にNPOが関わることのできる領域について、以下のように考えることができる。(資料1、2、3参照)
a. 道路の分野

 日常管理業務の中では道路清掃や植栽管理、歩道点検や橋梁点検、交通安全点検や防災点検などがあげられる。渋滞状況の調査なども担えるだろう。また、計画決定や変更にあたっての意思形成過程における参画、地域住民の立場から工事実施段階における詳細調整などにも関わることができる。

b. 河川の分野

 日常管理業務の中では河川清掃や水質浄化、堤防や樋門など工作物の点検があげられる。都市内における貴重な空間としての河川の活用方法の検討や水生生物調査などもすでに行われている。道路分野と同様に計画決定や変更にあたっての意思形成過程における参画、地域住民の立場から工事実施段階における詳細調整などにも関わることができる。

c. 公園の分野

 日常管理業務の中では公園清掃、植栽管理、公園器具点検、イベント開催などは全般的に担うことができる。その他利用者動向の調査も実施できるだろう。他の分野と同様に計画決定や変更にあたっての意志形成過程における参画、地域住民の立場から工事実施段階における詳細調整などにも関わることができる。

 
 このように、社会資本マネジメントのひとつひとつの段階に具体的にNPOが参画することによって、より質の高い公共サービスを提供することができるようになるだろう。しかし、ひとつひとつの段階への参入のみでは「新しい公共」は望むことができない。社会資本マネジメント分野へのNPOの参入は、NPOと行政との対等なパートナーシップをベースにしながら、次の段階の効果を期待して行われるべきである。つまり、社会資本マネジメントにNPOが参加することにより、NPO、言い換えれば市民が社会資本自体を意識的に捉え、分野を超えたまちづくり、地域づくり全体のデザインに市民が関わっていく可能性を見据えながら行われなければならない。
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